忍者ブログ

オランダ研修日記

オランダの牧場で過ごす一年間を、なんとなく日記にしています。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


 

早いもので、・・・もう7月。
オランダに来て4ヶ月が過ぎました。

0711_01.jpg

牧場の中でオーケストラ!
・・・と、までは言わないかもしれないけれど、楽団が来ました。

村の楽団なのですが、
素人目の僕には、プロと比べてどこが違うやら分からないといった程度の上手さ。
楽団の皆さん、今は趣味でやっているそうですが、
昔は音楽の教育を受けていたりとか、何かしら音楽に関わっていたようです。
僕も何かひとつ、楽器を扱えたらいいなーと思っていますが。

うちの(北海道の)牧場にも来てもらいたいもんだ。


そんな思い出も、日曜日の話。
思えば、この演奏が終わって雨がチラついてきたのが始まりでした。

先週は、ことのほか良い天気。
北海道育ちの僕には、Tシャツ一枚でも暑いくらい。
20度少し超えたくらいかな。
村の酪農家、ほぼ全員が乾草をつくり始めるくらい、晴天続きでした。

そして今週。

雨の降らない日が無い・・・
しとしと降るというのではなく、
短時間にドッサリ降り、すぐ太陽が出るという繰り返し。
先週とは別の国みたいに、風もかなり強い。
まさにオランダという感じですね。
気温も、日中でもシャツ一枚だと寒いくらいです。


さて、
その雨を呼んだのは彼だ、と言えなくもない。
マイケル・ジャクソン。

オランダでは今週、彼の話題で持ちきりでした。
テレビを観たら、必ず彼の特番が放送されているという。
日本でどのように言われているかは分かりませんが、ヨーロッパにおいて彼は伝説のヒーローです。
成形手術などを快く思わない人もいますが、彼の死を悲しまない人はほとんど居ません。

そんなマイケルの葬儀を受けて。

今回は葬儀の話。



0711_02.jpg

村の教会の写真を持っていないので、Leidenの教会で代用。

実は先月の初め、今住んでいる牧場主のお父さんが亡くなられました。
91歳という高齢で、
「長生きしたのだから悲しむことは無い」
と牧場主は言っていました。
オランダでは、家庭を持てば世帯ごと別の家に住むのが通例で、
おじいさんも牧場から車で5分くらいの村に住んでいました。

僕が来た頃からすでに具合があまり思わしくなく、
農場主が毎日のようにおじいさんの世話をしに出かけていました。
それに付き添いで、僕も一度だけ生前の彼に会う事ができました。
一度会うだけで性格が分かるほど、まだオランダ人を良く知ってはいないのですが、
なかなかに頑固そうな目でした。

オランダでは、人が死んでから5、6日間までは、家に置いておくことができます。
(正確な数字が分かりませんが)
もちろん、がんがんに冷房の効かせた部屋で、きちんと正装した状態です。
そこに生前ゆかりのあった人達が訪れ、一目見てお悔やみを告げて去っていくのです。
初めてこの習慣を体験した僕が思うのは、まさに・・・「変」。
薄明かりの中で、死人が目を瞑りベッドに横たわっているのを見ると、もう、・・・
何を言っていいやら分からない気持ちになりました。


葬儀の形式は、二日間。

一日目の晩に、教会にて賛美歌を歌ったり、遺族が何かを話したり。
最後に遺族が横一列に並び、そこを参列者が一人ずつに
「gecondoleerd」
と言って握手をする行事。
オランダでは、お悔やみを言う時も【握手】をするんですね。
言葉の意味を辞書で調べたら、そのまま「お悔やみを言う」だったのですが、
悔やんでいるというより「頑張れよ!」とか「頑張ろうぜ!」とか、プラスの意味な気がしました。
そして、お話好きのオランダ人がその一言で終わるはずもなく。
20人以上の遺族に、村の小さな教会いっぱいの参列者が、
一人ずつ握手しながら話し始めるもんだから、列が進まない進まない。
それも、みんな悲しんでいるというよりも、笑い声が飛ぶほど話し込む感じで。
オランダ人が、いかに暗いのが嫌いか、っていうのが良く分かりました。

二日目は午前から正午までを使って儀式と埋葬。
これはかなり宗教色の強いもので、よく分からない僕は、悲しむ間もなくキョロキョロするばかり。
最後にみんなで昼ご飯を食べつつ長々とおしゃべりを楽しんで解散。
僕だけ異教徒っぽくて居心地悪くなりつつも、印象的な日でした。


僕が特に印象に残ったのは、葬儀一日目が終了した後のこと。

遺族との握手も終わり、その後のティータイムも終わり。
牧場に帰って、これで終わりかー、と思っていたら
「これから父親が来るよ。」
僕らに数分遅れて、おじいさんを乗せた真っ黒な車が牧場に入ってきました。

「父親が牧場に、最後のお別れをするんだ」

歩くのと同じ速さで山羊小屋の前まで来た車は、そこで止まり、
周りを囲むのは、農場主と妻、それと娘息子とその配偶者のみ。
あと研修生2人。
数分間の黙祷。
しばらくして、車は再び歩くのと同じ速さで農場を去っていきました。

0711_03.jpg

黙祷をしている間は、ヤギの鳴き声も止まり全くの静寂で。
葬儀では無かった寂しさや悲しさが、その数分にぎゅっと押し込められたかのような、
尊い時間でした。

オランダ人って、けっこうキザです。
日本人が、恥ずかしがったり、面倒くさがったりすることを、平気でします。
でもそんな文化が、時には芸術的な、
時には映画のような、日本人が口に出したがらない「情熱」というものをつくっている気がします。



なんか、変な感じの日記でしたが。
次回はもっと面白くいきます。

PR

COMMENT
Name
Title
Mail
URL
Color
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment
Pass   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
TRACKBACK
Trackback URL:
08 2017/09 10
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
[02/23 Hana van de Griend]
[06/22 牛丸]
HN:
牛丸
性別:
非公開
(04/27)
(05/04)
(05/05)
(05/15)
(05/26)
<<てれび  | HOME |  hooi>>
Copyright ©  -- オランダ研修日記 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Powered by [PR]
/ 忍者ブログ