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オランダ研修日記

オランダの牧場で過ごす一年間を、なんとなく日記にしています。

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今日の日が暮れていきました。
只今、イタリア3日目。
ヨーロッパ旅行を先に終えた父と別れてから3日目になります。

イタリアの治安はそこまで悪くないのですが、
土地と人間に合わずピリピリして少し疲れてしまいました。
観光地を、くたくたの足をひきずって無理やり回っているうちに

もうオランダに帰りたいな。

と贅沢にも思ってしまう始末。
そんな時に見た、ナポリの海に映る、夕日。

明日にはローマに戻り。
明後日にはオランダにいる。
来週には日本にいる。

何気なく歩いて見付けたキレイな夕焼けを眺めて、
これが、もしかしたら、一生最後になるかもしれないナポリの夕日だと気付かされました。

夕日なんか見ず、大衆の前で接吻しているカップルとか、
しつこく付きまとう露店売りの黒人とか、
だらだら夕日を見てタムロしている警察官とか、
今じゃ当たり前だけど、日本に帰ったらもう見れないのかな、と思うと可笑しく思えたり。

海外は日本のはるか遠くで、当たり前に存在している別世界だ。
今の僕にとっては日本が海外で、それでも今も同じように動いている。
誰かは、海外に行くと世界が狭くなると言うけれど、
僕は余計に遠く感じる。

旅のまとめはオランダに帰ってから。
それではまた。

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2日めにしてドイツから一番の目的地であるオランダに移動、
すでに牧場に着いたのは9時を回っていたために夕食をいただいて
双方の考え方やこれからのことで盛り上がりましたが、あすに施設を見学する事にして休みました。

因果な商売で折角の旅行中にも6時に目が覚める。
隣で寝ている牛丸を無理やり起こして、施設の見学に出掛けることにする。
牛丸君は相変わらず朝は弱いよう。
でも外の空気の冷たさに、目が覚めるにはそう時間もいりませんでした。
搾乳が始まる前に運河の一番高いところから牧場全体を見ると、
この牧場が私が考えている牧場にもの凄く近い事に、大きな感銘を受けざるを得ませんでした。
『自分で生産したものを自分で加工して売る』
『一定以上の技術を要して、加工したチーズを料理に変化させて提供する』
動物の管理などは、多くのボランティアの手を借り、大きな人数を受け入れる事を可能にしているように見えます。
アイデアが山のように詰まっていて、オーナーのヴィムに何から聞いて言いか分らないほど刺激的な朝でした。
写真の説明は明日のアップの時に改めてしますが、
日本とオランダで牧場を通じて、同じような取り組みをしている人に会って、最高に嬉しい気持ちです。
今日も千人のお客さんが来たようですが、この冬の時期に春からの充実も一緒に考えていかなければいけないのでしょうね。
ただただ感激しました。

ハーグの事はまた明日。
自転車に乗って、今日のパワーはもう切れてしまったわい!

あとは寝るだけ。牛丸にバトンタッチ。

僕も眠いので簡潔に。

今回初めて、家族のためにオランダ語と日本語の通訳をしました。
改めて言葉の使い方の微妙なズレを実感する事になりました。
オランダ語はオランダ語で理解しているため、それを日本語に直すのに一苦労。
父親の親父ギャグをオランダ語に直したかと思えば、
オランダ語のジョークを日本語に直さなければならなかったり。

それと同時に、普段見られない農場主の「経営者」としての顔を見ることもできました。
頭が回転しすぎて飛んでいきそうです。
考えるのは好きだけど、考えすぎると湯気が出る。
その湯気で部屋が暖かくなったところで、寝易くなったので寝ようと思います。

では、また。



僕がヨーロッパ研修に行く事を決めたとき、どうしても父の援助を受けたかった。
そんな時、父は言った。

「研修の終わり頃にヨーロッパを案内しろ。そしたら行ってもいい」


研修も無事終わり、最終旅行期間となりました。
そしてついにやってきましたよ。父親が。


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(以下オーナーよりお言葉。)

ヨーロッパ最初の夜は、ドイツ・フランクフルトの駅前のホテル。
12時間のフライトを終えて、ついに到着しました。
今日からしばらくの間、牛丸君のブログを借りて、ヨーロッパ珍道中旅行記をアップします。
8日間で4ヶ国の強行旅行ですが、見るもの全てが初めてで、
きっと驚きと興奮の毎日でしょう。

今日は時差ボケ調整のため、まずはご挨拶まで。

僕は初めヨーロッパに来た時にあまり時差ボケは無かったのですが、
どうやら二人とも大変そう。
それなのに今日も遅くまではしゃいでくたくたです。
僕ももう早く寝ます。

おやすみなさい。


只今、子ヤギが増殖中。
昨晩は3つ子が生まれました。

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普通は放っておけばポロポロ生まれるのですが、
逆子(※)のため手で引っ張っていました。

※通常は前足・頭から出てくるけど、後ろ足・お尻から出るやつ。
 反対からだと、大人の事情で自然にぷりっと出てこない。

ちなみにヤギで双子とか3つ子は普通だそうです。



親がめーめー忙しく産んでいる間に、
他の親が集まってきて先に生まれた子を舐めたりします。
この親に至っては、実親を頭突きで追い払おうとする始末。
微笑ましいので黙って見ていました。

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人間にもいるよね、そんな人。




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これにて子ヤギは通算31匹。
まだ100頭以上の親が居ます。
白いもふもふの山が出来上がる日は近い。
その前に帰るけどね。



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一方、昨日は安楽死のヤギが一頭でました。
苦しませて生かすか、いっそ楽にしてやるか、そのつど農場主の判断。




今回は、両者とも人間の手によっての生と死でした。
ぽろぽろ生の始まりが現れるかと思いきや
ぼろぼろ終わって行ったりするもので。
不思議というか、素っ気ないというか、壮大というか。

この生の終始にはいつも心が動きます。
酪農というものに触れて何年も経た今でも。

誰でも何かをつくり生を与える事ができます。
そしてもちろん、死を与える事もできます。


ふと思い浮かんだ理想の女の子だったり
ふと出来てしまった子供だったり
ふと買ってしまったハムスターだったり
音楽だったり、建物だったり、鉛筆一本だったり。

世の中には「生」しか存在できないし。
「死」は「生」の中で認識されていくだけ。
このよく見えすぎて分からない存在が僕の最も大切にしたい議題で、
何度も向き合いつつ、未だ1%も理解したと思えない存在だったりします。

今日生まれたヤギは、どこからが始まりだったんでしょうね。
辿れば辿るほど、手塚治虫の火の鳥のようにぐるぐる螺旋していく感じ。



やるべき事が溜まっていくなぁ。


つい先日、初雹(ひょう)が降りました。
秋に入ってから天気の悪い日が続き、客入りもまちまち。
雨でも元気なオランダ人も、冷たい雨には参ってしまう様子。
日が落ちるのも早くなり、外出は減る一方です。

そんな寒い日にはこれ!

サウナ!

今週の木曜日に、仕事場のおばさんと一緒にサウナに行ってきました。
出発の朝もやはり雨!
さらにオランダらしく自転車!
冷たいし寒いし何てことをしてくれるんだ君達は!
でも目的地に到着すれば、温かいを通り越して、熱い!

オランダではサウナに馴染みが無いため、わざわざ熱い部屋で長時間ガマンするなんて気持ちよくも何ともない!
…って人が多いみたいです。
なので、サウナも低温のものから日本くらい熱いのまで様々。
水風呂はもちろんのこと、寒い部屋まで用意されていました。
日本でも好きな人はやるけど、サウナの後に水風呂は心臓に悪い…

そういえば、・・・
日本では子供の頃、お風呂が熱くても10数えるまで出られない!なんて躾を受けたりしますよね。
今思えば奇妙というか、「体に悪いんじゃねーの?」とか思ったりもします。
でもそのお陰で、サウナも気持ちいいと感じる事ができるようです。
それはそれで良かった。

この施設、日本の【温泉】とは違って、「湯船」よりも「サウナ」を強調した施設です。
男女に分かれることもなく、全て混浴。
日本人のように恥じらってタオルで隠したりしないので、おっぱいもよく見えました。
ただ、サウナからサウナへの移動中は「バスローブ」を着ています。


それにしても、
・・・・・疲れが、とれたー。。。
色々重なって、一日中休みなのは3週間ぶり。
途中、ソファでぐっすり小一時間ほど眠りました。
また来たい。


日付は変わって昨日。
mispel(ミスポー)収穫のお手伝いをしました。
「収穫」といっても、おばさん(サウナの時とは別人)がムースを作るという事で、
その分だけ巨大バケツ2つ分ほど。
mispelの木だって、レストランの脇に勝手放題育っているやつです。

さて、
mispelとは何ぞ、と思って辞書を調べてみると

【セイヨウカリン(の実)】

辞書を見ても分からない。
こんなの今に始まった事じゃ無いですね。
辞書に載っていない単語を教えてもらう事もよくあります。
実物はこんなの。

PB070026.JPG

裏がちょっとグロテスク。

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これはムース用に取ったものなので、まだ完熟ではありません。
熟れると黒くなり、食感は「熟れた柿」?…よりも甘くない感じ。
でも僕は美味しいと思ったのですが、おばさんは「私は好きじゃない」って言っていました。おい。
どうやら常からムースにして食べるようです。
3日間かけて作ったムースは、もちろん自分たち用にと、
余ったらレストランで売ったりするようです。
ちょっと前に僕が取ったブドウは、店で無料で配っていました。
何でもありだなー


もうすぐ冬。
来週には、僕が来てから3人目の研修生が、インドネシアから来ます。


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